何か嫌なことがあったとき、どうしてこんな目に遭うんだよう、自分は何でいつもついていなくて、ブスで、デブで、貧乏で、不幸なんだよう。と、どんどん落とし込んで行くと「実際の嫌なこと」が更に不幸度を増して心に広がる。しかし。同じ出来事でも、この程度ですんで良かった。と考えればちょっとましに思えるのではないだろうか。
かぶ夫は時々かぶこを置き去りにして１人でどこかへ行ってしまう。そんな時、待ってるだけなのも結構つらいんだよう、と悲しくなる。しかし、今ふと思った。待ってるだけで済んでるからまだ楽だな。かぶ夫は今日、愛玩動物飼養管理士の２級受験のためにスクーリングに出かけた。せっかくの休日なのに、かぶ夫が１日いないのは寂しいし、不便だし、不満である。しかし、かぶこもスクーリングに行く思いをすれば家にいられて仕事に打ち込めるだけマシってものだ。と思った時、待ってるだけですんで良かった。と思えた。

☆理想のスタッフ☆

さて。ペットホテルを利用してくださるお客さまからいただいたお金は、結局殆どペットさんのために使っているかぶこである。当然だとおっしゃる？これは当然ではない。個人事業主であるかぶこにとって、売上は自由に使っていいお金であり、そこからいくら給料として私用に使ってもよいのだ。(威張って言うほど大金を売り上げているわけではないが）。でも、頂いたお金はすべて経費袋に入れてあり、ペットさんが汚したり壊した物を出きるだけ素早く修繕、寝床にしてもらうクッションや寝具、床材、清掃、脱臭、除菌のための道具を買い換えたり、業者さんを頼んだりして使ってしまう。少食な子の為の食材、ペットさんを癒す環境作りのためのアロマエッセンスやＣＤまで、いいと聞いたものは色々試す。そしてそれが最大の満足感につながってもいるのだから給料はなくてもとても充実している。

そんなかぶこが次にお客さまのためにお金を使おうとしている事はスタッフの育成だ。リピーターさんが増えてくださり満室が多くなった。ありがたい限りである。お客様（ペットさん）のためを考え、自分の手に余る仕事量は入れないようにしているが、それでも早朝から深夜までものすごい仕事量なのだ。これを聞いて、「あら、私が手伝おうかしら」と心を傾けてくれる方も居るだろう。しかし、そんな方ほどちょっと待ってください。スタッフと言っても「ペットシッターさん募集」と言う単純なものではないのです。

　ペット託児の仕事はペットさんの世話だけではない。かぶこが思うところの必要な仕事は、ペットさんを直接お世話する以外に、電話の応対であり、ホームページの管理であり、お客様の入るスペースすべての清掃であり、顧客データ管理であり、明確な経理事務、トラブルへの対応力、危機管理、情報収集、営業車の洗車・清掃、夏は芝刈り、冬は雪かき。加えて言うなら、自分が社会人としてきちっと生活する事。だって、きちっとしてない人に自分の家族を預けたくないですものね。とにかく、このように直接ペットさんを触る仕事の他に、多岐にわたる事務、雑務があり、かぶこが欲しいのは、できればそのどれでもを抵抗無くサポートしてくれる人材なのだ。

もちろん、大型犬の散歩や、市内各地への送迎など、直接ペットさんを扱う仕事を、ものすごい技術と責任感と注意力で、すらすらこなしてくれる人がいたらそんなに助かる事はない。しかし、そんな人がこちらの都合に合わせて働きに来てくれるなんて都合のいい話があるとは思えないし、最も注意を必要とする仕事の核の部分をスタッフ任せにする勇気もない。では、これから探すべき理想の人材はどんな人なんだろう。
犬と猫を扱える事は最低条件だが、それには飼育経験を条件とすべきか？うーん。ちょっくらハイパー気味な大型犬を育て上げた人ならそれに越したことはないけど、でも絶対条件と言うわけでもない。

「人件費は最大の経費」。先日話す機会があったペットタクシーでかぶこより大先輩のＭさんと話した時に出てきた言葉。それだけに人材選びには慎重にならざるを得ない。公文の先生時代に、スタッフの方々にはバイト代を払い、自分の手元には赤字のためお金は残らない時期があった。1日のうち、一時的におきる膨大な仕事量をこなすためにはスタッフは不可欠だったので仕方ないのだが、毎月わずかでも一定の収入を得られるスタッフの方がちと羨ましくもあり、働けど収入のない自分がやるせなくもあった。
しかし、今は選択の余地がある。スタッフを入れないなら、予約を少なく抑える方法がある。でも、かぶこはお客様の、特にリピーターさんからのご予約を断るのが非常にイヤなのだ。これは、なんなんでしょう？自分でも分からないけど、頼まれるとイヤと言えない性格、ってやつなのでしょうか。せっかく頼ってくれたのに、期待に応えられない屈辱感がイヤなのでしょうか。それとも、金の亡者！？(ーー；)ｲﾔ､ﾝﾅｧｺﾀｧﾅｲｯｽﾖ。でも、顕著なのは、新規のお客様が入る時はどうしてもつきっ切りの時間を多く取るので少し予約を抑えていること。後で空室の問い合わせが来たお得意さまに満室を告げる時の後味の悪さ。人手があれば、部屋は空いてるのになぁ･･･と。

現在、どうしても仕事量が過剰な時は、ピンポイントの仕事内容を信頼のおける人物にお願いしているが、専任にはなってもらえないので至極残念でもあり、それが「使える人」の手助けを受けた時のいい手応えを知るきっかけにもなった。
そんな「使える人」を見ていて考えついた、かぶこが譲らない人材の条件としては、時間を守る人。奇麗好きな人。毎週ではないにせよ土日でも働ける人。１日短時間労働なのであまり収入がなくてもいい人、多少急な出勤にも応えられる人、理解力のある人、注意深い人、笑顔で挨拶できる人、多少パソコンを使ったことのある人、前向きな人、謙虚な人、節約家、できれば通勤距離が短い人、字の奇麗な人。そんな素敵な人をまずは時給６８０円くらいからお願いしたいわけです。厳しいでしょうか･･･。

今初めて人材についてをこうして書きながら具体的に考えてみたのだが、ペット託児を始める時も、とても地味にスタートした。自分で納得しながら少しずつ進んできた。だから、これから必要な人材もどんな人なのかを、もっとじっくり考えようと思う。とにかく、根本は来てくださるお客様のため、なのだ。助けてもらうスタッフには、「お客様のため」と言う自覚はもちろん、「かぶこのため」と言う優しさも求めたい。そして、かぶこは人の上に立つと非常に厳しい。厳しいことを言う事もあれば、無言で厳しい判断をする事もある。なので、もし今まで友達関係だった人を採用したら、その関係は崩れるに違いない。

☆今年の目標☆

２００３年が明けて５日目。年末年始の多忙期も今夜にはひと段落し、残った２匹をまったりと可愛がるだけとなったので、今年の野望、展望、夢、希望、理想何でもいいから考えてみようと思う。実は今の今までそんな事は何も思いつかずに５日過ごしてきた。さっき中元さんと話していてそんな言葉が出て来た時、年始くらいは新たな目標くらい考えないとな、と思いついた訳だ。
まずは、野菜ジュースをたくさん飲む。（･･･ここで仕事の事とかあれこれ語ると思っていた人はずっこけるかも）。１日に野菜を３５０グラム摂りましょうなどと言われているが、かぶこはせいぜい半分以下の日が多いように思われ、ならばせめてジュースででも摂った方がいいな、と思う今日この頃なのだ。ところが美味しいと思うカゴメの野菜ジューは、ペットボトルのジュースのようにいつも安売りしているとは限らず、定価に近い値段の時は買うのを躊躇してしまう。そこを躊躇せず、買うようにしたいと言うのが今年の１つの希望。食に関する事ではもう１つ。できるだけ自宅で、粗食を食べること。夫婦二人だとつい不規則なついでに外食しがちだが、最近では大抵の店にも味にもさほどのありがたみも新鮮味も感じなくなってきてしまった。そのありがたさを再び感じられる為にも、自宅で粗食だ。我慢してくれ、かぶ夫よ。
仕事上では、若い犬のしつけに少しでも携われたらいいかな、と。分離不安や社会性の低いワンちゃん達を目の当たりにするにつけ、やはり若いころにどれだけ飼い主さんが手間暇かけ、知恵を使う事が大切かを痛感した立場として、何かしら少しでも形にしたい。とは言え、相変わらずしつけの先生になる気はまったくないので、目標は「しつけコーディネーター」とでも言おうか。できるだけ身近でお金より愛情一杯かけるしつけ方を模索中。教えてくれるのは中元さんです。
かぶ夫に関しては（何故か自分以外の目標を勝手に考えてみる）、人より先に考えつくこと。提案、実行、説明。今まで漫然としていた生き方を、少しカッコつけてみてくれ。今年３６歳。見栄も張らずカッコもつけずにやってきたピュアなとこが素朴で良いと言えばいいんだけど、家庭人として何の取り柄もない中年おやじになってしまう前に、ちったぁカッコつけた生き方も試して見ようよ。お互いに無理はしなくて良いと思うんだけど、自分に負荷をかけるって必要だと思うんだ。与えられた事を漫然とやるだけじゃなく、新しい事やちょっと苦手な事もチャレンジしてみようぜ。
ののとごまふとバニラとおりーぶについては、よく食べよく遊び、病気も怪我もしない事。ま、例年通りですね。